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「はあ・・・もう既に師匠はこの世からいなかったのか・・・」 僕は大きなため息をつきながらちくちくと繕い物をしていた。 外は見事な夕焼け。本当ならその美しさを堪能しするところだけど・・・ 師匠が亡くなっていたという現実を知ってそれどころではなかったんだ 僕は師匠の存在を知ってからずっと師匠を探し続けていた でもいつも見つかるのは師匠の遺留品ばかり。本人に会うことは叶わなかった そして昨日、師匠がもうすでにこの世にはいないと言うことを知った。 それは僕にとって大きな衝撃だった。 「地球滅亡の危機2」が起きたときや砂漠化が余計に進んだときよりもずっとだ。 どんなに嘆いても・・・師匠には会えない。 僕は下向き続けていた顔をふと上げた。そしてそのまま天井を仰ぎ見る。 天井をしばらく見続けていると視界がだんだんぼやけてきた。目頭が熱くなる。 あわてて目をこする。でも何度もこすっても視界はぼやけたままだ。 言っておくけど、僕はコンタクトつけてないよ。視力は良いんだ。 師匠は大きなめがねをかけていたけど・・・ 鼻をすすって再び繕い物を始める。これは僕の師匠に対する敬意なんだ。 きっと完成させて見せるよ・・・! 「ねえ、ママ!!あれなぁに?」 「しーっ!見ちゃ駄目よ」 あれから一週間僕はほとんど寝ずに作業を続けていた。 そして昨日完成したんだ。それを着て町に出てみた。 「何かのイベントか??」 「ドラちゃんかしら?」 「ちょんまげか?何かの撮影だろうか」 僕の姿を見た街の人が思い思いに述べる。 これはドラちゃんでもなく何かの撮影でもなく・・・ 師匠の着ぐるみを着た僕なんだ! 僕はこの1週間ずっとこれを作り続けていた。 師匠がいないなら僕がなってやる!という強い思いからだ。 ちなみに、師匠は「ドラ○もん」と「コ○助」の相子のような容貌なんだ。 大きさは40センチくらいだけど。だから僕は師匠の拡大版のようなもの。 僕がそのまま町を歩いているときだった。 小学生・・・にしては妙に老けていて、 黄色いバイザーをつけためがね少年がこちらやってきた。 手には古文書のような古くて大きな本をもっている。 文字通り「キテレツ」なやつだ。 え?自分のことを棚にあげるなって?あんまり気にしないでね。 「ねえ、コロッケあげるからついておいでよ!」 なんて素敵な少年だろう!!僕は迷わずついていった。 途中何度も転んだり、転びかけながら僕は一生懸命歩いた。 しばらく歩いて少年がいきなり立ち止まる。辺りを見回すときゅうに走り出した。 僕もつられて走りだろうとしたときだ。 後頭部におおきな衝撃を受けた。そのまま前につんのめる。 「豚ガリ!そっち持てよ。俺こっち持つから」 「豚ゴリラー、重いよ。これどこにもっていくの??」 ・・・・少年の知り合いだろうか・・・??次第に意識が薄れていく。 何故か僕は着ぐるみのまま豚ガリと豚ゴリラの2人に拉致られてしまった。 「で、来てレツくん。これどうするの?」 僕の目が覚めたとき4人の少年少女がいた。 『来てレツ』と呼ばれた少年・・やはり名は体を表すんだ・・は考え込んでいた。 しばらくそうして、 「よし!彼らに渡そう!」 名案とでもいった感じで別の部屋に駆けて行ってしまった。 いったい僕はこれからどうなるんだろう・・・?? |