Year4723 --己の信ずる道を行け!--


キテレツなやつに捕まってしまった僕。
しかし間もなく変な2人に引き取られることに・・・
いったい何故!?


「ぼぉくドォラえぇもぉん!」
「僕は『野火延びた?』だよー。あやとりの名人なんだ」
変なだみ声と間延びした声・・・僕は彼らに引き取られたのだ。
延びた?くんはいつも寝てばかりでいつも僕にご飯をくれるのを忘れている。
ドォラえぇもぉんくんはいつもドラ焼きのあんこだけを食べている。
なのに、ドラ焼き以外のあんこのはいった菓子を食べないのはどうかと思う。
ひきとられて、約二ヶ月。とうとう年を越してしまった。
相変わらずきぐるみを着て寝ていたときだった、
           「自分の正しいと思う道も時には間違っておるのじゃ」
という師匠の声がっ・・・!!居心地は悪くなかったから
脱出なんて考えた事なかったが意を決して脱出を試みた。
僕は渾身の力を込めて鉄格子を殴りついに折れたのだ(腕が)

結局自分の誕生日まで迎えてしまった。ちなみに今年で23だ。
情けない・・・
僕は夕飯の味噌汁をすすりながらそう思った。
「ここから出なきゃ・・・」
そして鉄格子に手をかける。僕の腕じゃ折れなかったこの硬い境界線。
さてどうしよう?
「そういえば・・・」
僕は残った味噌汁を鉄格子にかけてみた。それを繰り返すこと約半年。
ガタンッ!!
ついに鉄格子の一本をはずすことに成功!
一度着ぐるみを脱いで狭い格子の間を抜ける。
着ぐるみを抱えて僕は窓から飛び降りた。
10階からだったということは2階辺りまで落ちた時だった。

・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・。
「先生!患者さん、目を覚ましましたよ!!」
女性の声が聞こえる・・・僕はゆっくりと目を開けた。
「あ・・・」
どうやら死んだということではないらしい。良かった・・・・
「本当に幸運でしたよ。あなたの持っていた着ぐるみのおかげで助かったんです」
どうやら僕の作った師匠の着ぐるみが衝撃のクッションになってくれたようだ。
「あの・・・その着ぐるみは?」
僕が恐る恐る聞くと、その看護婦は満面の笑みを浮かべてこういった。
「捨てましたよ」

僕は家に帰り、ニュースを見ていた。
『美人看護婦失踪事件』
結局着ぐるみを回収することはできなかった。がんばったのに・・・・
こんなことになるなら延びた?くんちにずっといるべきだったなぁ。
僕は深く後悔しながら寝床に着いた。
今夜こそ師匠の夢が見れるようにと、「買いたい聖書」を枕下において。

終わり
戻る