D.Force The First Chapter
Force-5

浅い湖で


「ほら起きろー」
ディクスがまだ寝ている二人を眠そうな声で起こす。もぞもぞ動き出した二人を見ると湖に向かった。
湖面に自分の顔を映すとため息をつく。手で水をすくい顔を洗った。冷たい水が眠気を吹き飛ばす。そのまま大きく伸びをした。
「あー!今日もがんばるぞー!」
波も立たない湖に向かって大声で叫んだ。そして振り返る。
「全く・・・」
起こしたはずの二人はまだ寝ていた。戻って起こしにかかる。
「・・・うなぎとまぐろだな」
思わず声に出した。うなぎとは長身のグレースのことで、まぐろとはもちろんナチのことである。仲良く並んで寝ている二人に今度は大声で起こしにかかる。
ディクスはすぅっと息を溜めた。
「起・き・ろーーーーっ!!」
静かな湖畔にディクスの大声が響いた。その声に反応するように二人の体がびくんと跳ねる。そして、寝ぼけ眼でゆっくりと体を起こした。
「・・・もう、朝ぁ・・?」
「おはようございます・・・」
二人とも眠い目をこすりながら立ち上がった。その目はまだうつろだった。
「ほら、顔洗ってこいよ」
ディクスがタオルを手渡す。
湖に向かった二人を見届けると寝床を片付け始めた。手際よく片付けると昨日と同じように石を力で熱した。その上で卵を割ると、じゅうっという音とともに透明の白身がにごる。
「んー、今日も一日がんばるぞっ・・・と」
いつの間にか戻ってきたナチが伸びをしながら声を上た。それを見てディクスが苦笑する。
・・・俺と同じだな。
「すがすがしい朝ですね。夕方の湖も綺麗ですけど、早朝の湖も澄んでて綺麗ですねー」
続いてグレース。その二人に簡単な朝ごはんを渡す。
「あ、どうもありがとうございます」
「今日は昨日よりもつらいぞ。湖畔を通って対岸に行くんだから。道が時々ぬかるんでるかもしれないから気をつけないと」
パンをかじりながら説明する。
「ボートでもあればね。湖を通っていけるのに」
「仕方ないよ。ないし。それに湖浅いから無理だな。今日がんばれば町に着くんだから」
朝ごはんを食べ終わった後彼らはいよいよ湖の対岸に向けて出発した。


朝から歩く続けて数時間が経過した。木陰によりながら三人は歩き続けていた。
「大分歩きましたね。今どのくらいの位置にいるんですか?」
疲れた様子もなくグレースが訊いた。ディクスはポケットに突っ込んでいた地図を取り出すと、辺りをきょろきょろして地図の目印になりそうなものを探す。
少々いびつな岸を先に見つけるとそれとよく似た形の岸を地図で探した。
「ここかな?・・・今大体ここら辺だと思う」
いったん立ち止まり全員で地図を覗き込む。
「まだまだね。でもこのまま歩けば予定通りにつくかも」
「かもじゃなくて、着くよ。俺が立てたプランなんだから」
地図をたたみながらディクスが歩き出した。
「私たちも行きましょう」
「うん。がんばらなきゃ」
そしてまた昼をはさんで数時間が経過した。
「見てみて!小さな魚がたくさんいるわ」
湖を眺めながら歩いていたナチが突然声を上げた。その声にどれどれと他の二人が覗き込む。
「本当だ。稚魚だな。この湖にも魚がいるのか」
「水が綺麗ですから遠くの魚もよく見えますね」
小さな魚が同じ方向に向かって泳いでいる。それを見てナチが嬉しそうに微笑む。グレースが先の湖を見る。
そして、あるものを見つけて目を凝らした。
・・・なんだろう、あれ・・・
近づいてよく見てみる。
「ねえねえ、ナチ。これ見てください」
グレースが湖の一角を指差す。すごく嬉しそうな顔だ。
「今度は何があったの?」
珍しいこというなぁと思いながらのぞきこんで・・・
「!!!」
あまりにも驚いて声が出なかった。その様子をディクスが興味津々に見ていた。からかってやろうと自らも二人のそばに行く。そして問題の場所を覗き込んだ。
「どうした?なにがあっ・・・」
ぴたっと声がやむ。ディクスも同じように硬直する。
「おもしろいですよねー」
驚いて息を呑んでいる二人を尻目にグレースはとても嬉しそうだった。問題の場所を楽しそうに観察している。彼らの目の前にはどんな光景が広がっていたか。
「これ、おたまじゃくしの大群ですよね。ざっと五千匹はいますよね!」
グレースが感激しながら言う。
そう、彼らの目の前には数センチの真っ黒いおたまじゃくしの大群が広がっていたのである。おたまじゃくしが所狭しとうごめき、日の光を浴びてきらきらひかって・・・いや、テラテラとぬめっていた。
「私こんなに大量のおたまじゃくし初めて見ました。こんなに群生しているもんなんですね。全部カエルになったらここらへんすごいことになりますよね」
などと言いながらいつの間にか手にしていた長い枝でひっかきまわす。それに驚いた無数のおたまじゃくしは余計激しい動きをする。
「う・・・っ」
鳥肌が立つ。
・・・グレースの趣味って一体・・・!?
鳥肌が立ってしょうがない二人は腕をさすりながらグレースを心配そうに見る。しかし、グレースは相変わらず楽しそうに引っかきまわしていた。止めなければ一生かき回しているだろう。
「なあ、グレース。もう気は済んだか?」
ディクスが遠慮気に訊く。その声にグレースの手がぴたっと止まる。枝を水面から引き抜く。
「あはは、すみません。つい・・・面白そうだったから」
ついって・・・
二人が心の中でつっこむ。
「あ、早く行かないと日が暮れちゃいますね。行きましょう」
枝をほいっと草むらに投げ捨てると再び歩き出した。
「グレースって謎が多いわよね」
ナチのつぶやきにディクスが無言でうなずく。
おたまじゃくしの十匹や二十匹、見たってどうってことないが・・・あれは・・・つらいな・・・
再びあの光景を思い出し思わず顔をしかめる。それに気付いたナチがディクスの肩をぽんっと叩いた。
「わたしも同じよ・・・」
言って歩き出した。
「はは・・・」
気を取り直して後を追いかける。アレが夢に出ないことを願って。


「着いたわー!」
ナチが大きな声を出す。途中精神的な疲れもあったりなかったりだったが、三人とも無事今日の目的地に着くことができた。あたりはもう暗い。
「予定通りだな」
ディクスが満足そうに言う。町の入り口を入り、宿を探す。シーズンなのか旅行客や冒険者といった風体の者が多い。
「おかしいですね。湖を通ってきたのは私たちだけなのに、どうしてこんなに人が多いんでしょう?首都からここにいける道はあの一本だけなんじゃ・・・」
グレースの素朴な疑問にディクスが過剰反応を示す。ナチはそれを見逃さなかった。
「な、何でだろうな〜?荒野のほうから来たんじゃないのか」
動揺しながらもいけしゃーしゃーと言う。
「うそつき」
ぽつっと。でもディクスに十分聞こえる声でナチがつぶやいた。
ばれた・・・・
観念しましたというように大きくため息をすると新しい地図を出した。今まで見ていたものとは違っていた。それを二人に見せる。
「これ。これが最新の地図だ。俺たちが通ってきたのは旧道。もう誰も使わない獣道だ」
「獣道ね・・・」
ナチがあきれたように言う。聞こえなかったというようにディクスはそのまま続けた。
「ここが新道。整備されてるし、馬車だって通ってる」
「へえー、それはぜひ通ってみたかったわねー」
「で、でも、見ろよ!こっちのほうが断然近いし、お金かからないし、自然もおたまじゃくしもいっぱいだし!」
力説するがナチには届かなかったようだ。おたまじゃくしは余計だったらしい。
「ケチ」
「け、けち!?仕方ないだろ。節約しないと・・・すぐ路銀つきるんだし、町にいるときくらいは屋根つきの部屋で寝たいだろ?俺だっていろいろ工面するの大変なんだぞ」
切羽詰った主婦のようなセリフを吐く。
「ま、まあ、ナチ、これも修行だと思って。ほら面白かったじゃないですか、小さな魚とかおたまじゃくしとか」
おたまじゃくしを妙に強調して言うグレースにディクスとナチの冷たい視線が突き刺さるが、本人はお構いなしのようだ。
「とにかく今日の宿を探しましょう。この分だと見つかりそうにないですよ」
先ほどよりも心なしか多くなった人を見てグレースが言う。
「そうだな。行くか」
ディクスはしれっと言うと地図をたたんで先に行ってしまった。
「全く。ケチなんだか節約家なんだか・・・」
「いいじゃないですか。さあ行きましょう」
うながされて仕方なくついていく。
・・・全くもー
そして約一時間が経過した。
「なんでだー!何で宿が空いてないんだー!?」
町の中心の噴水でディクスが絶叫混じりに叫ぶ。あれから目についた宿は片っ端から入ってみたのだが、どこも満杯で入れそうな宿は既にどこにもなかった。
「ここまで来て今日も野宿・・・?」
ナチが愕然とする。それを見たグレースが辺りをきょろきょろする。
「ちょっと出かけてきます」
そう告げると、二人の返事を待たずにどこかに行ってしまった。
「あ!・・・ディクス、グレースどこか行っちゃったよ」
「何か案があるんじゃないか・・・?」
どこか投げやりな口調で答える。グレースがどこかに行ってしまってから十分ほど経過した頃だった。
「お待たせしましたー!」
遠くからグレースが声をかける。待っていた二人に大きく手を振り、手招きをした。
「なんだろ?」
二人は半信半疑でグレースのところに駆けて行った。
まさか、またおたまじゃくしじゃないよな・・・・
とか懲りずに思いつつ。
誘われるままにグレースについていく。程なく歩いてグレースが立ち止まった。目の前には立派な屋敷がある。
どうやら宿屋のようだが・・・
「ねえ、グレース・・・まさか」
「今日はここに泊まりましょう。あ、大丈夫ですよ、たくさん空きがあったんです」
嬉しそうなグレースにディクスはもう何も言う気力もないらしい。ただ黙ってみているだけだ。
「確かに空きはあるかもしれないけど・・・。だって、ここ、見るからに高そうだもん。泊まる人だって限られてくるだろうし」
「大丈夫です。ここの払いは私に任せてください!」
その言葉にディクスが生き返った。しかし、信じられないという顔をしている。
「グレース、金は?」
一番の心配事を口にする。
「路銀はたくさん持って来ました。大丈夫ですよ」
なんと笑顔で答えるではないか。それに頼もしさを感じる約二名だった。現金なものである。
そして・・・
「うわー、すごい豪華・・・」
今日自分たちが泊まる部屋を見てナチが感嘆を漏らす。グレースは二部屋取っていた。二人部屋と一人部屋だ。
「こっちが俺で、ここがナチとグレースだな」
ディクスが一人部屋のほうへ向かおうとすると、グレースがディクスの腕をがしっとつかんだ。
「ちょっと待ってください」
そう言いながらディクスを抑えて自分が一人部屋へ入る。
「じゃ、おやすみなさい」
ばたんとドアを閉める。あっけに取られていた二人だが、我に返り、あわてて閉められたドアに駆け寄る。
「ちょ、ちょっと!グレース!わたしはどうなるの!?」
「おい、グレース!」
二人が問い詰めるが、グレースは、
「兄妹だからいいじゃないですか!」
と答えにならない答えを言ってドアを開けることはなかった。仕方なく二人部屋に戻る。お互いにちらっと見るが、それ以上何も言わなかった。疲れていたし、もう喧嘩もしたくなかったのだ。
ナチがベッドに倒れこむ。
「はぁ、なんでだろう?わたし嫌われてるのかなぁ・・・?」
ナチが不安げに言う。
「まさか、違うだろ。なんか事情があるんじゃないか?何かはわからないけどさ」
言いながらナチの隣に座る。すると、ナチが何か思い出したように上体を起こす。
「ねえ、夕ご飯まだ食べてないよね?」
「あ、そういや・・・」
宿を探すのに必死で夕食をすっかり忘れていたのだ。
「グレースどうするのかな?」
「断られそうだけど、一応誘っていくか」
そう言うと再びグレースのいるドアに向かった。ノックをするが反応はない。二人は顔を見合わせる。
「おーい、グレース。今から夕食食べに行かないか?」
「グレース、もういいから出ておいでよ。ご飯食べに行こう?」
誘ってみたが返事はない。
「寝てるのかな?」
言ってポケットから紙を取り出し何か書いてドアの隙間に挟む。
「これだったら途中で起きても大丈夫でしょ」
「そうだな。じゃ、行くか」
二人は宿を出た。
・・・行ったかな・・・・?
グレースは足音が遠ざかるのを待ってドアをそっと開けた。ナチの残した紙が床に落ちる。それを拾う。
「すみません・・・」
紙をくしゃっとにぎりしめポケットに突っ込む。そして、自分も宿を出た。


「あー、旅路の後のジュースはうまーい!」
いいながらグラスのジュースを一気に飲み干すナチ。ディクスはジョッキのビールをちびりちびりやっている。その様子ををナチがじっと見る。
「どうして一気に飲まないの?」
「なんでって・・・こうやって飲む方が好きだから」
当然という顔で答える。
やっぱケチなんだ・・・・
「ナチこそ、ビール飲まないのか?うまいぞ」
言ってジョッキをナチに突きつけるが、ナチは顔をしかめて体を引く。
「わたしはいいわ。お酒飲めないし、まずいもん。まだジュースの方がおいしいわ。・・・それに」
「それに・・・なんだ?」
「太るよ。それ」
「ぶはっ!」
その言葉にディクスが吹き出す。ナチはやっちゃったーという顔で、しかし、驚いた様子もなくビールでぬれたところをタオルで拭く。これくらいのリアクションは予想していたようだ。ディクスはまだ咳き込んでいる。
「げほっげほっ・・・かはっ」
「大丈夫?背中さすってあげよっか?」
言ってみるがディクスは手を振って断る。しばらく咳き込み続けていたがようやく咳きも止まり落ち着く。
「そう・・・いうこと・・・しれっと言うなよ・・・」
やや苦しげに口を開く。太るなどと面と向かってはっきり言われ驚いたのだろう。
「だって・・・本当なんだもん。飲む量にもよるだろうけど、できるなら飲まない方が無難よね。"経済的"だし」
さらに追い討ちをかけるナチにディクスは持っていたジョッキをまじまじと見る。決心したようにそれをテーブルの端に置く。
「もう飲まないの?」
「うん、もういい・・・」
ナチの言葉が相当利いたようだった。
「俺、ワイン頼むから」
言うと近くにいたウェイトレスに追加注文した。
「はあー、ビール好きなんだけどなぁ」
自分で置いた、テーブル端のビールを未練がましく見ながら残念そうに言う。
「特別な時だけ思い切り飲めばそれでいいじゃない。毎日飲んだらあれだけど・・・」
ディクスは運ばれてきたグラス一杯のワインを口につけた。
「やっぱ違うんだよな。当たり前だけど」
またちびりちびり飲み始めた。食事ももう終盤に差し掛かったときだった。
「やっぱグレース気になるよね・・・」
ナチがおもむろに口を開く。
「そうだなー。でも、悪いやつじゃないし」
ちょっと変だけど。
二人とも心の中で付け加える。
「うん、それはわかってる・・・でもいまいち信用されてないって言うか・・・まだ出会って日も経ってないから仕方ないんだけど」
「そうだな。ま、誰にでも知られたくない事ってあるだろ?それにポリシーってもんもあるからな。特にグレースはなんか一般人と違う気がするんだよ」
「え?どういうこと」
「つまり、なんていうか・・・口調からしてどこかのお嬢様って感じがしないか?それに身につけている護符とか服とか。あれ結構高いはずだし。なにより、あんなに大きいフォースを持ってるなんて、きっと何か大きな流通関係のお家柄としか思えないんだよな」
「そうね。フォースはそうそう簡単に見つかるものじゃないしね。んー、謎は深まるばかりねー」
ナチが最後の一口にイチゴをほおばる。
「ま、いつかきっと自分から言ってくれるだろう。それまで待てばいいさ」
そう言ってグラスの残りのワインを一気に飲み干した。


「気持ちよかったな〜」
ディクスが嬉しそうに頭を拭きながら言う。さすがにお高い宿だけあって二十四時間開放型の温泉施設があったのだ。二人はその温泉を堪能してきたらしい。
「本当!グレースに感謝ね。いつもシャワーばっかだったから」
ベッドで伸びながらナチが言う。
「男湯どうだった?広かった?」
「ああ、広かった。最初池かと思ったよ」
「そっか。じゃあこっちと同じだわ。やっぱここ高いから宿泊客もほとんどいないし、貸しきり状態よね」
「んー・・・そうだな・・・」
ディクスが眠そうな声で返事する。
「もう眠いの?」
少し離れたベッドにぐでーっと寝そべっているディクスに声をかける。
「眠い・・・」
「・・・じゃ、わたしも寝よっと」
言って明かりを消してベッドにもぐりこむ。
ふかふかだわー気持ちいい!これでぐっすり眠れそうね・・・グレースももう寝たかな・・・?
その頃、そのグレースは隣の二人の部屋の壁に耳をくっつけていた。そして、彼らが静かになったのを確認すると部屋をそっと出た。
そんなことも知らず、ナチは最高の眠りに落ちようとしたはずだった。
・・・どうして眠れないの・・・・?疲れすぎかな。
なかなか眠れないナチは何度も寝返りを打つ。かちこちと時計の音だけが部屋に響く。
いつもと環境が違うから?うあ!わたしっていつの間にこんなにケチ生活が身に染み込んだんだろう?
地面に直接寝る生活の方が自分にあってるのではないかと情けなく思いながらディクスの様子を見る。
・・・なんで眠れないんだ・・・?疲れすぎたか。
なかなか眠れないディクスも何度も寝返りを打っていた。こちらもかちこちと時計の音だけが聞こえていた。
環境が急に変わったからか?げ!いつの間にこんなに貧乏人に板がついたんだ・・・
こちらも切り詰めた生活の方が自分にあっているのではないかと情けなく思いながらナチの様子を見る。
『あ・・・』
同時に寝返った二人の視線がぶつかる。暗い中でもわかるようだった。
「・・・ディクスも眠れないの・・・?」
「なんだ、ナチもか・・・」
お互いあきれた様に言う。ディクスが起き上がる。
「どうしたの?」
「いや、何でも・・・俺もう一度温泉浸かってくるよ」
ベッドから起き上がると準備を始めた。
「え?ずるい。だったらわたしも行く」
ナチもあわてて起き上がると準備を始めた。
「こんな夜中に温泉なんて贅沢だよな」
言いながら二人は部屋を出た。もちろん先客などいないだろうとお互いに思いながら。