-The DragonGod-
竜神―――――― 三大大陸それぞれに一体ずつ存在すると言われている。古来、この世界を脅かす巨大な力に打ち勝った神竜であり、現在の竜神はその力を受け継ぐものたちだ。ディオール大陸と、ネルディアス大陸の竜神は間接的ながら人々の暮らしに手助けをしていると言う。特にネルディアス大陸の竜神はその御身を人々に現すほど友好的であったという。 では何故ディオール大陸の竜神は人々の手助けをするようになったのか?それは次章で述べることにしよう。
【竜の聖域】
竜神が本来いるべき場所は聖域と呼ばれ、人間には立ち入り禁止区域であった。聖域は、竜神がその強大で巨大な力を保ち続けるのに重要な場所であると言う。しかし、その区域が数千年前破られることになる。 人間の思いもよらぬ反乱に竜たちは不意をつかれその聖域を侵されたのだ。 聖域を侵された竜神はその力を肉体に納めることが出来なくなった。あふれ出す力が竜神の体を大きく傷つけ、その永遠ともいわれた命は風前の灯となった。しかし、そこで一人の人間が竜神を助けることとなる。
【エンドレスの関係】
エンドレスのもう一人の建国者とも言える者、グロリアが聖域を竜神に返すことで竜神は死を免れた。 しかし、グロリアの一存により、ただ聖域を返すことはかなわず、交換条件を要求したのだ。 竜神は聖域を侵さない代わりに人々の暮らしの安全を約束したのだ。それは獣の頂点に君臨するもののみに与えられた特権だ。しかしそれはディオール大陸への人間に・・・というよりはむしろグロリアのために契約されたものだろう。そしてエンドレスと竜神の関係が切っても切れないものであるのはその契約ゆえである。 グロリアは竜神に敬意を表し、竜のデザインを施した巨大な護符を作り上げた。その護符は現在も残っており、百年に一度エンドレスの建国記念日にのみ一般公開される。
【使役するもの】
人々と契約を結んだ竜神ではあるが、広い大陸を一人でカバーすることはできない。そこで登用したのが竜神に仕える子竜(しりゅう)だ。子竜は上位の竜の中でもずば抜けた頭脳と力を持ち、竜神に忠誠を誓った竜である。 大抵のことは彼らによって解決された。中でも有名なのがウェルディ川の大氾濫である。彼らにより付近住む数十万の市民が救われたと言われている。
【死の行進】
人間の守る約束をした竜神だが、その契約は突然破棄されることとなる。竜神が何の前触れもなく反旗を翻したのだ。三日三晩続いた攻撃はディオール大陸の実に四分の一を荒野に帰した。 その死の行進は皮肉にも子竜によってとめられることとなる。それからディオール大陸には竜神、子竜がいなくなってしまった。しかし、我々は以前となんら変わらない生活を送ることが出来ている。ひそかに生きている子竜が暗躍しているのではないかとささやかれているが、定かではない。
【他大陸の竜神】
ディオール大陸で聖域を侵された竜神に習い、他の大陸でも人間達と同じような契約を交わすこととなる。ネルディアス大陸の竜神は昨今までその契約が続いていたらしいが、ディオール大陸の死の行進とともにその姿を消した。そのせいで大陸全体が混乱に陥っていると言う。 リディア大陸の竜神についてはあまり手助けをする必要がないらしい。科学技術を進歩させる大陸ゆえだろう。唯一存在が確認されている竜神だが、彼もまたいつかは突然姿を消すのであろうか・・・?
参考図書:【力を持つ者・上巻】/エンドレス王立図書館蔵書
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